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令和 4年3月第2回臨時会(第2号 3月15日)

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  1. 水俣市議会 2022-03-15
    令和 4年3月第2回臨時会(第2号 3月15日)


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    令和 4年3月第2回臨時会(第2号 3月15日)      令和4年3月第2回水俣市議会臨時会会議録(第2号) 令和4年3月15日(火曜日)                  午前9時30分 開議                  午後2時23分 散会  (出席議員) 16人 牧 下 恭 之 君       杉 迫 一 樹 君       平 岡   朱 君 髙 岡 朱 美 君       渕 上 茂 樹 君       木 戸 理 江 君 小 路 貴 紀 君       桑 原 一 知 君       田 中   睦 君 藤 本 壽 子 君       岩 阪 雅 文 君       岩 村 龍 男 君 谷 口 明 弘 君       真 野 頼 隆 君       田 口 憲 雄 君 松 本 和 幸 君  (欠席議員) なし  (職務のため出席した事務局職員) 4人 事 務 局 長 (設 楽   聡 君)  主     幹 (関   洋 一 君) 主     幹 (中 村 亮 彦 君)  主     任 (藤 澤 亜 未 君)  (説明のため出席した者) 13人 市     長 (髙 岡 利 治 君)  副  市  長 (小 林 信 也 君)
    総務企画部長  (中 谷   衛 君)  福祉環境部長  (高三潴   晋 君) 産業建設部長  (本 田 聖 治 君)  教  育  長 (小 島 泰 治 君) 総合医療センター事務部長         (松 木 幸 蔵 君)  教 育 次 長 (坂 本 禎 一 君) 上下水道局長  (金 子 昌 宏 君)  総務企画部市長公室長                              (鎌 田 みゆき 君) 総務企画部総務課長            総務企画部地域振興課長         (梅 下 俊 克 君)          (柿 本 英 行 君) 総務企画部財政課長         (岡 本 夫美代 君)         ────────────────────────── 〇議事日程 第2号 令和4年3月15日 午前9時30分開議 第1 一般質問 1 木 戸 理 江 君  1 議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について              (1) 支援対象児童等見守り強化事業委託料について              (2) 水俣市ふれあいセンター管理委託料(ふれあい拠点づくり事                  業)について              2 議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について              (1) 令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について              (2) 「選ばれる水俣」推進事業について              (3) 「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について              (4) 「活力生まれる水俣」推進事業について 2 岩 村 龍 男 君  1 議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について              (1) 2款 総務費 1項 総務管理費 13目 庁舎建設費 新庁                  舎建設工事(第2期)他について              (2) 4款 衛生費 3項 簡易水道設置費 1目 簡易水道設置                  費簡易水道事業について 3 田 中   睦 君  1 議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について              (1) 2款 総務費 1項 総務管理費 7目 交通対策費につい                  て              (2) 4款 衛生費 1項 保健衛生費 2目 予防費新型コロナ                  ウイルスワクチン接種事業について              2 議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について              (1) 「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について              (2) 「選ばれる水俣」推進事業について         ────────────────────────── 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり         ──────────────────────────                                   午前9時30分 開議 ○議長(牧下恭之君) ただいまから本日の会議を開きます。         ────────────────────────── ○議長(牧下恭之君) 日程に先立ち諸般の報告をします。  監査委員から、令和4年1月分公営企業会計例月現金出納検査の結果報告があり、事務局に備えつけてありますので、御閲覧願います。  次に、本日の議事は、議席に配付の議事日程第2号をもって進めます。  以上で報告を終わります。         ────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(牧下恭之君) 日程第1、一般質問を行います。  順次、質問を許します。  なお、質問時間は、答弁を含まない1人30分となっておりますので、そのように御承知願います。  初めに、木戸理江議員に許します。   (木戸理江君登壇) ○(木戸理江君) 真志会の木戸理江です。  昨年12月に新庁舎が完成し、今議場での初めての一般質問です。その1番目に質問の機会をいただき、身が引き締まる思いです。2期目の髙岡市政のスタートのこのとき、私どももよりよい水俣をつくるべく努力を重ね、市長を支えながらともに活動を進めてまいる所存です。朝から顔を洗う水が冷たくなくなり、春の訪れを体感しています。しかし、咲き誇った菜の花と青い空がウクライナの国旗の色とかぶり、一層心が痛みます。あまりにも大きな悲劇に際し、自分ができることが小さ過ぎて、その無力さを感じています。みんなで力を合わせ、できることは何か、すぐに行動を起こせることはないかと考える日々ですが、今は目の前の市政を市民のために安定して動かすべく、自己中心的な行動やわがままは言わず、議員としてやるべきことを忠実にこなすことを改めて誓い、以下、通告に従い質問いたします。  1、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算のうち、(1)、支援対象児童見守り強化事業委託料について。  ①、事業の核となる要保護児童対策地域協議会とは、本市ではどのような活動を行っているものか。  ②、支援対象児童見守り強化事業の進捗状況の把握はどうしているのか。また、その情報の共有化はなされているか。  ③、12月補正で予算化し始まった事業だが、3カ月経過した今、その反応はいかがか。  (2)、水俣市ふれあいセンター管理委託料(ふれあい拠点づくり事業)について。  ①、ふれあいセンターは、誰もが安心して集える居場所として、拠点づくりを行っており、本市も取り組んでいるSDGsの、誰一人取り残さない世界の実現を目指すものと一致している。その上で、本市は委託先の業務内容をどこまで把握して、どのような事業を求めているか。  ②、ふれあいセンターの利用者は、水俣市ひとり親の会の登録者が多いが、支援が必要な市民についての情報提供はしているか。  続いて、2、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号のうち、(1)、令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について、通例であれば、市長選が行われた年の肉づけの補正予算は6月議会で上程されると認識しているが、どのような背景で今議会での上程となったのか。  (2)、「選ばれる水俣」推進事業について。  ①、ホームページ改修委託料市公式LINE情報発信)とはどういうものか。  ②、公式SNSアカウント普及事業委託料及び携帯通信端末普及促進事業補助金高齢者スマホ等普及)とはどういうものか。  ③、市公式LINE登録キャンペーン業務委託料市公式LINE登録促進)とはどういうものか。  (3)、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について。  ①、移住マーケット調査業務委託料及び移住プロモーション動画作成委託料及び移住定住支援ホームページ改修委託料移住定住事業)はどういうものか。  ②、お試し滞在補助金のほかに、移住定住試しハウス利用者への支援などはあるか。  (4)、「活力生まれる水俣」推進事業について。  ①、スポーツコミッション負担金及びスポーツイベント等誘致推進助成金は、どういった方針をもって取り組みを進めるのか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 木戸議員の御質問に順次お答えします。  まず、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、支援対象児童等見守り強化事業委託料については福祉環境部長から、水俣市ふれあいセンター管理委託料については副市長から、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号については私から、「選ばれる水俣」推進事業について及び「外貨を稼ぐ水俣」推進事業については総務企画部長から、「活力生まれる水俣」推進事業については産業建設部長から、それぞれお答えします。 ○議長(牧下恭之君) 議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、支援対象児童等見守り強化事業委託料について答弁を求めます。  高三潴福祉環境部長。   (福祉環境部長 高三潴晋君登壇) ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 初めに、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、支援対象児童等見守り強化事業委託料について、順次お答えいたします。  まず、事業の核となる要保護児童対策地域協議会とは、本市ではどのような活動を行っているものかとの御質問にお答えします。  要保護児童対策地域協議会とは、何らかの支援が必要な児童や保護者に対して、関係する複数の機関で支援を行うために、児童福祉法に定められた子どもを見守るネットワークです。本市でも、児童相談所児童家庭支援センター、保育所、認定こども園学童クラブ民生委員児童委員、保健所、医療機関、教育委員会、学校、警察等とのネットワークを構築して、一体的で重層的な支援を展開しています。  次に、支援対象児童等見守り強化事業活動状況の把握はどうしているのか、また、その情報の共有化はなされているのかとの御質問にお答えします。  見守りを委託した児童ごとに自宅訪問、食事や食品の提供、あるいは学習支援などの支援内容に加え、家庭状況についても委託した事業者から、毎月報告を受けることとなっています。この報告をもとに、市の相談員や関係職員を加えた個別ケース会議を開催し、問題点を整理した上で事業者に伝えながら、必要性の高い支援につなげることとしています。  次に、12月補正で予算化し始まった事業だが、3カ月経過した今その反応はいかがかとの御質問にお答えします。  予算成立後、委託事業者と協議を重ね、ようやく事業がスタートしたところです。このため、支援児童やその家族からの反応といった情報はありませんが、自宅訪問等により見守り対象児童やその家庭の状況を頻繁に把握できるようになり、民間からの支援が始まったことで、支援につながりやすい体制ができたと評価をしております。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。   (副市長 小林信也君登壇) ○副市長(小林信也君) 次に、水俣市ふれあいセンター管理委託料(ふれあい拠点づくり事業)について、順次お答えします。  まず、ふれあいセンターは、誰もが安心して集える居場所として拠点づくりを行っており、本市も取り組んでいるSDGsの、誰一人取り残さない世界の実現を目指すものと一致している、その上で本市は委託先の業務内容をどこまで把握し、どのような事業を求めているかとの御質問にお答えします。  ふれあいセンターは、障がいの有無に関わらず、子どもからお年寄りまで地域住民の誰もが集い、利用できる場として設置しているところであり、委託先に対し、その設置条例の規定に基づき、各種教室や講座を通じた高齢者の生きがいづくりなどの福祉施策、リサイクルの推進といった環境施策、そして読み聞かせや読書コーナーの設置による読書の推進などの施策を通じて、地域住民の触れ合いの創出を求めているところです。  本市としましては、ふれあいセンターには引き続き、地域の触れ合い拠点として市で推進するSDGsに向けた取り組みの一翼を担っていただきながら、次年度からは新たに日常の買い物に支援が必要な市民がふれあいセンターで買い物ができるようになる買い物支援事業や、本市への移住者を対象に、ふれあいセンターの利用者との交流を通じて、地域との結びつきを深めるきっかけづくりを行う移住者支援を実施することなどを委託内容に追加しており、さらなる利用者の交流促進と経済、社会、環境の3側面を統合した取り組みを行ってまいりたいと考えております。  また、ふれあいセンターの委託先の業務内容の把握については、管理運営に関する協定事項に基づき、委託先から報告を受けております。具体的には、委託事業及び自主事業について、月に一度、業務報告をしていただいており、市として業務内容利用状況を把握しているところです。  次に、ふれあいセンターの利用者は水俣市連合ひとり親の会の登録者が多いが、支援が必要な市民について情報提供はしているかとの御質問にお答えします。
     ふれあいセンターは、広く市民の方が利用できる施設であり、当センターで実施するさまざまな講座等を市民の皆様に、市報やSNSを活用して広く周知を図るとともに、ひとり親の会をはじめとする関係団体に情報提供を行っているところです。 ○議長(牧下恭之君) 木戸理江議員。 ○(木戸理江君) 縦にも横にも強いネットワークの働きで、見守りと支援が広く確実に進められることを期待します。  答弁の中に、この委託事業について見守りを委託した児童ごとに食事や食品の提供、学習支援などの状況を、毎月報告を受けるというものがありましたが、運営内容については委託先に全て任せているということなのでしょうか。また、食事や食品の提供を児童ごとに行う場合、どのような方法で見守り対象の児童に提供され、無駄なく確実に支援がなされているのかの確認はされていますか。また、学習支援では不登校児童の支援にもつながりますが、委託先からの情報提供はどのような形で、どの頻度なされていますか。それによって、本市はどのような対策を取っていますか。  まず3点お尋ねします。  続いて、水俣市ふれあいセンター管理委託料については、本市が求めるふれあいセンターのあり方を着実に実行されていると思います。その上で、ふれあいセンター独自事業として、フードバンク子ども食堂などを行っていく中で、物資の保管場所や受け取りや配布など課題がありますが、これは見守りに直結する取り組みであり、本市のさらなる支援が必要と思いますが、いかがでしょうか。  また、昨今の自然災害の大きさや発生状況から、大規模な風水害などの自然災害で孤立してしまう独居の市民があるかもしれません。その際、ふだんから支援を行っている人であれば、安否確認をはじめ、さまざまな支援が早急にできるのですが、ふれあいセンターでも把握できていない人がまだ何人もいるはずで、取りこぼしのない支援には遠い状況です。支援が必要な人の全ての情報があることで、現在、ふれあいセンターが持っている力が発揮でき、本市としても安心して業務の委託を行えるのではないでしょうか。状況把握、管理、確認、情報更新の共有化は両者にとって有効であると考え、防災やトラブル防止の面からも、本市も委託先も一丸となって支援をし、隅から隅まで丁寧に目を配っていくために、ふれあいセンターとのさらに詳しい情報共有が必要と思うがいかがでしょうか。  以上5点、お尋ねします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 見守り等強化事業のことでございます。  この事業は、市が本来行うべき支援に、民間が展開するさまざまな支援方法を取り入れながら、新たに支援が必要な児童、家庭への派遣や孤立の防止を含めた児童の見守りを行うものであります。委託に当たっては、市で作成した仕様書に沿った事業内容としており、実際の支援に当たっては、市の相談員が、これまでの支援内容との継続性に留意しつつ、市と事業所で十分な事前協議を行うこととしています。具体的な支援内容としては、月1、2回程度の直接訪問を原則として、保護者、児童への声かけだけでなく、対象児童の家庭との関係を築くため、事業者の開設する子ども食堂の利用を促したり、弁当を提供することも行います。さらに、学習支援生理用品等の必要な支援物資の配布なども行うこととしています。幅広い支援メニューを用意し、家庭の状況等に応じた支援を確実に行うこととしています。  委託している児童については、指定の様式で月1回、事業者から報告を受けることとしていますが、必要に応じて適宜報告するよう事業者には指示しているところです。必要な支援が必要なタイミングで提供され、児童に重大な事案が発生することがないよう、緊密な連携と情報共有に努めてまいります。  先ほどの答弁でもお答えしましたが、報告内容につきましては市の相談員や教育委員会、学校など関係する機関との個別ケース会議を開催し、共有をします。そして、会議の中で問題点を整理して、より必要性の高い支援につなげてまいります。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 木戸議員の2回目の御質問のうち、まず、ふれあいセンター指定管理者により独自事業として行われているフードバンク等の物資の保管場所等の課題について、さらなる支援が必要と思うがいかがかとの御質問にお答えします。  ふれあいセンターにおける、子ども食堂フードバンク事業といった自主事業は、市民の施設利用を促進し、利用者の満足度を向上させる取り組みとして、委託内容に加え、委託先が独自で実施をしているものです。子ども食堂については、熊本県の子ども食堂活動緊急支援事業補助金や赤い羽根助成金を活用し、また、フードバンク事業については、企業、団体、個人から物資支援を受けそれぞれ運営されており、当市の委託料を財源として運営される委託事業とは、費用面でも役割分担がなされております。委託先からは、自主事業について県などの補助や民間の支援を活用し、運営をしていく方針と聞いておりますので、本市といたしましては引き続き国、県等の支援事業の紹介や、講習会の案内といった情報提供をすることで、できる限り協力していきたいと考えます。  次に、取りこぼしのない支援を行うためには、対象となる方々についてのふれあいセンターとの情報の共有化が有効と思うが、いかがかという御質問でございました。  議員御指摘のとおり、困難を抱える市民に必要な支援を届けるためには、市役所と関係機関で情報共有を進めることが有効と考えます。しかし、市で保有する生活困窮者や要保護児童などの情報をふれあいセンターの委託先に対し提供することは、個人情報保護の観点から難しいものと考えます。そこで、例えば自治会や民生委員児童委員に御協力をいただき、ひとり親の会などの団体に所属していない市民に対しても、ふれあいセンターで行っている事業を御案内することにより、必要な情報を届けていくことを今後検討してまいります。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 木戸理江議員。 ○(木戸理江君) 支援対象児童見守り強化事業委託料の中の、子ども食堂やお弁当の提供についてお尋ねします。  現状では、18歳未満の子どもを育てているひとり親家庭が対象と思いますが、それに限らず、困っている子育て世代もこの対象となっているようです。私にも情報が来ているものでは、お弁当を事前に申し込む仕組みで、提供数が1回150食、これは家族人数分のお弁当を申し込めます。大人気なようで、申込者数が満たりましたという追加情報もよく来ます。月3回の開催であれば、毎月450食分のお弁当が準備されることになります。この事業が、ただいま答弁にあった委託事業者のお弁当提供というものであれば、支援対象者の150食という積算根拠はどのようなものでしょうか。把握しておられますか。  確かに、支援対象者1人だけにお弁当を1個配布するというのはおかしな話で、その家族分も鑑みるというのは当然のことと言えます。ただ、この配布についてはあくまでも希望者であり、ネット上で情報を得た人が申し込み、数があれば頂けるという状況だと思います。それにより、支援が全ての人に広く確実に行き渡っているかというチェック機能は生きているのでしょうか。本市では、この部分の状況詳細は把握していますか。  あわせて、お弁当の製造は市内の幾つかの業者さんに発注されているようですが、この選定方法も委託先に一任されているのでしょうか。その場合は、本市の予算の中で行う事業に対して、その運営内容を精査する側としては、費用の投入先が偏らないよう、市内業者さんへの平等性を保たせるためにも、業者さんの選定についても開示を求め、費用の使い道を把握できる状態にしておいたほうがよいのではないかと私は思います。  続いて、学習支援については、委託先からは様式で報告されるということですが、基本的なことは、行政と学校と事業主が連携して、子どもを守り育てていく責務があるわけです。そのための1つの方法であるこのたびの事業であり、答弁にあったように、委託先からの様式で報告と緊密な連携と情報共有が重要ではありますが、今、社会で問題になっている、団体組織内での支援事業の中で、子どもが子どもの世話や学習支援をする、いわゆる子が子の子守をしているような生活をしていて、自らの学習や生活力などの成長が遂げられず、その子が高校を卒業して、いざ社会に出たときに、1人で生きていくすべがわからず、問題を抱え、悩み苦しむ姿が頻繁に取り上げられています。本市でも、そのような状況に陥らないよう力をつけさせ、生活面でも精神面でも支え、成長を見守っていくのがこの事業の1つだと思います。  その上で、1つお尋ねします。  学習指導支援が適正になされているかは、報告や会議だけにとどまらず、教育分野での適宜立入りなどで確認し、支援が必要な場合はさらに枠を広げることも出てくると思いますが、その場合は委託先の事業へ一歩踏み込んでしまうことになると思うのですが、そこは各関係者が同じ方向性のもとで、迅速に問題解決のための協力体制が取れるようになっているのでしょうか。いじめや人間関係に悩み、不登校やメンタル不調に陥る子どもが後を絶ちません。今、このときでも悩みを抱え、生きている子どもたちへの支援が見守り強化事業として広く目配りをし、深く支援していくことが委託先にも要求されます。  答弁にあるように、幅広い支援メニューであれば、それは支援される側にとっても行き届いた支援というのが実現されていきます。ただ、そこには一方的な事業消化ではなく、利用者の本当の望みと困り事の解決が大前提となることを、再度、委託先と再認識していただきたいと思います。今を生きている子どもたちの今日、明日につながる大事な事業ですので、より迅速で丁寧で確実な支援を望みます。  水俣市ふれあいセンター管理委託料について、ふれあいセンターの費用面で役割分担はされていても、実際の運営は1カ所で同じ人たちが支援事業を行っています。支援を必要とする市民も、役割や費用の分担などは関係なく、ふれあいセンターを頼ってこられています。市民に直結する現場の視点だからこそわかる部分があり、施設の運営だけに限定せず、幅広いニーズに確実に答えようと努力しておられます。その上で、私の知る限りでは、市の支援だけでは足りない分を県や民間の助成でそれを賄おうと、工夫を凝らしながら運営しておられると感じます。  そこで、お尋ねします。  本市がさらに、誰一人取り残さないSDGsの取り組みを深めるとして、委託先から要望されれば支援枠を広げる考えはありますか。あわせて、個人情報保護の枠は守りながらも、直結的な支援事業を行っている委託先には、より詳しい情報提供はやはり必要だと思います。自治会や民生委員児童委員ででき得ない、最前線で最速な支援をふれあいセンターが担っているという再認識で、本市も小まめに委託先の要望を聞きながら、それから具体的で丁寧な支援につながっていくことを望んで、この質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 児童見守り等強化事業について御質問がございました。また、その後段では御助言をいただいたという理解をしております。  さきに答弁しましたとおり、支援対象児童等見守り強化事業は、児童の状況の把握などの見守り体制を強化するものです。子ども食堂の運営や、弁当の提供を委託する事業ではありませんし、委託先をひとり親家庭に限定しているわけでもありません。見守り事業による弁当などを提供する際には、個別の支援計画において事前に食事等の提供の必要性を検討し、真に必要な児童とその家族にのみ提供することとしており、議員御指摘の150という数字は、法人の自主事業である食事の提供等を含む総数です。なお、製造業者の選定あるいは本市が委託している児童以外への弁当の提供については、事業所の判断でされているものと認識しております。 ○議長(牧下恭之君) 小林副市長。 ○副市長(小林信也君) 木戸議員の3回目の御質問のうち、委託先から新たな事業展開について要望されれば、支援枠を広げる考えはないかとのお尋ねでございました。  これまでも、委託先から自主事業として新たな事業を行いたいとの要望があった際には、当市としましては、委託事業との相乗効果が図られるよう前向きに協議を行ってまいりました。今後も同様に対応してまいります。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 次に、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について答弁を求めます。  髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 次に、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について、順次お答えします。  まず、通例であれば市長選が行われた年の肉づけ補正予算は、6月議会で上程されると認識しているが、どのような背景で今議会での上程になったのかとの御質問にお答えします。  議員御認識のとおり、これまでは市長選挙が行われた年の当初予算は、義務的経費を主体とした、いわゆる骨格予算として3月議会に上程し、裁量的経費を主体とした、いわゆる肉づけ予算となる補正予算を6月議会に上程することが通例となっておりました。今回は、肉づけ予算を6月議会ではなく3月議会に提出させていただきました。これは、いっときたりとも市政を停滞させることなく、切れ目なく施策を進め、市民の皆様の思いに応えていくためであります。この補正予算を今議会で議決いただけましたら、これからの水俣づくり3つのビジョンを実現するための、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業、「選ばれる水俣」推進事業、「活力生まれる水俣」推進事業につきまして、令和4年度の開始直後に着手し、少しでも早く事業効果が形として表われるよう取り組みます。また、市道の改良事業、補修事業、橋梁の長寿命化修繕事業につきましても、事業の早期完了を目指し、市民の皆様の安全や利便性向上を遅滞なく進めてまいります。  市長選挙で市民の皆様にお約束をした事業を少しでも早く実施するために、予算編成プロセスの前倒しを検討し、職員も市長選挙後の短い期間で予算を取りまとめてくれました。この結果、今回の水俣市議会臨時会に提出することができたものです。今後も、これまでの慣習にとらわれず、大胆に変革・改革を進めながら、みんなが幸せを感じ、笑顔あふれる元気なまち水俣を実現してまいります。 ○議長(牧下恭之君) 次に、「選ばれる水俣」推進事業について答弁を求めます。  中谷総務企画部長。   (総務企画部長 中谷衛君登壇) ○総務企画部長(中谷 衛君) 次に、「選ばれる水俣」推進事業について、順次お答えします。  まず、ホームページ改修委託料(市公式LINE情報発信)とはどういうものかとの御質問にお答えします。  まずは、ホームページ改修委託料を含む「選ばれる水俣」推進事業について、その全体像を御説明いたします。  「選ばれる水俣」推進事業は、水俣の豊かな自然環境に加えて、便利な生活環境を整備することで、生活やビジネスの拠点として選ばれることを目指すものです。行政サービス、医療、公共交通などあらゆる分野において、ICTを初めとする新たな技術や仕組みを活用することで、人口減少下にあっても市民1人当たりの負担を増やすことなく、生活の利便性を維持・向上させることができます。  「選ばれる水俣」推進事業のうち、水俣市の公式LINEアカウントの創設については、行政サービスのICT化の一環として実施するものです。公式LINEアカウントを使って、災害情報などをタイムリーに市民に提供することが可能となるほか、観光情報や移住者向けの情報について、受け手の興味・関心に応じたプッシュ型の広告が可能となります。また、医療・健康情報など市民の関心が高い情報をLINEで配信することで、スマホやタブレットを利用しない人が利用を始めるきっかけとなることも期待されます。スマホ教室などの施策とあわせて実施することで、全ての市民がICT化による行政サービス向上のメリットを享受できるようになることを目指します。  議員御指摘のホームページ改修委託料は、水俣市のホームページと公式LINEを連動させるためのシステム改修の経費です。これにより、ホームページの新着情報の中から利用者の興味・関心に応じた記事を自動でLINEに配信できるようになります。  次に、公式SNSアカウント普及事業委託料及び携帯通信端末普及促進事業補助金高齢者スマホ等普及)とはどういうものかという御質問にお答えします。  これらの施策は、住民票のオンライン請求への対応を初めとしたICTの活用による行政サービス向上のメリットを市民の誰もが十分に活用できることを目指すためのものです。まず、公式SNSアカウント普及事業では、主に高齢者を対象にスマートフォン教室を実施します。スマートフォンなどの情報端末の活用方法や、インターネットを利用した住民票などのオンライン請求方法などを学んでいただくものです。また、新たに取り組む市公式LINEの登録や活用についても学ぶことで、SNSの特性を生かして、防災や健康といった市民それぞれに合わせた情報を適時に取得できるようになります。  次に、情報通信端末普及促進事業補助金については、新規にスマートフォンなどを購入した高齢者が、まだスマートフォンを持っていない周囲の高齢者などに対し、その利便性や活用法を広める取り組みを行った場合に、その経費を対象に補助を行うことを想定しています。なお、これらの事業は内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用することを前提に予算化したところであり、現在、国との協議を進めております。  次に、市公式LINE登録キャンペーン業務委託料とはどういうものかとの御質問にお答えします。  市公式LINE登録キャンペーンとは、本市の公式アカウントの友達登録を加速化させるため、御登録いただいた方を対象に、SNSなどによる本市の魅力発信を条件としまして、道の駅みなまたで使える割引クーポンを発行しようとするものです。内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用することを前提に予算化しており、現在、国との協議を進めているところです。 ○議長(牧下恭之君) 次に、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について答弁を求めます。  中谷総務企画部長。 ○総務企画部長(中谷 衛君) 次に、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について、順次お答えします。  まず、移住マーケット調査業務委託料及び移住プロモーション動画作成委託料及び移住定住支援ホームページ改修委託料移住定住)事業はどういうものかとの御質問にお答えします。  「外貨を稼ぐ水俣」推進事業は、水俣市外で稼いでいる個人に水俣市に転入してもらうこと、また、市内事業者に市外で売り上げを上げてもらうことにより外貨を稼ぎ、水俣市の経済成長につなげることを目指すものです。  御質問の3つの事業は、若者、子育て世代のUターン者を中心とするターゲット層に対して、水俣の魅力をアピールする広告を行い、水俣への転入を促進するものです。  1つ目の移住マーケット調査業務委託料は、ターゲット層が居住地を選ぶときのポイントや関心事項などに関するアンケート調査を実施し、調査で得られたデータの分析を行い、水俣市への転入を促進するプロモーションの方向性を設定することを目的とするものです。  2つ目の移住プロモーション動画作成委託料は、ターゲット層向けのプロモーション動画を作成するためのものです。先ほど御説明しました調査分析で得られた知見に基づき動画を作成することで、転入者向けのまちの魅力紹介動画として最大限の効果が発揮できるようにしたいと考えております。  3つ目の移住定住支援ホームページ改修委託料は、本市が運営する空き家バンクサイトにおいて、転入希望者が現地に足を運ばずオンライン上で、まるでその場にいるかのように室内を移動しながら、全ての居室の内覧などを可能にすることを目的としております。現在、新型コロナウイルス感染症の影響により、他地域への来訪が難しい状況も続いています。このような中、転入希望者が本市に赴くことなく、本市の魅力を動画で見られること、また空き家バンク物件をオンライン上で閲覧できるようになることは、ウィズコロナ時代に対応した有効な施策になると考えます。  次に、お試し滞在補助金のほかに、移住定住試しハウス利用者への支援などはあるかとの御質問にお答えします。  移住定住お試しハウスは、本市を移住先として考えている方が、移住前に本市の生活や環境などを体感していただくための短期滞在施設です。移住希望者が最大7日間、無料で宿泊できます。寝具や調理器具などを常時備えているため、利用者は必要最低限の荷物でお越しいただき、宿泊することが可能です。これに加えて、利用者に対して、本市にお越しいただく際の交通費3万円、レンタカー借り上げ料2万円をそれぞれ上限に、お試し滞在補助金を交付することとしています。 ○議長(牧下恭之君) 次に、「活力生まれる水俣」推進事業について答弁を求めます。  本田産業建設部長。   (産業建設部長 本田聖治君登壇) ○産業建設部長(本田聖治君) 次に、「活力生まれる水俣」推進事業について御説明させていただきます。  スポーツコミッション負担金及びスポーツイベント等誘致推進助成金は、どういった方針をもって取り組みを進めるのかとの御質問にお答えします。  「活力生まれる水俣」推進事業では、人が集まる場所には活力が生まれる、物が集まり経済が回ることで、また人が集まる。こうした好循環を生み出すことを目指します。好循環の起点は、人が集まることです。このため、エコパーク水俣を初めとするスポーツ・観光資源を活用して、スポーツ大会の誘致や観光客の呼び込みなど、市外からの訪問者を増やすための取り組みを進めてまいります。  御質問のスポーツコミッション負担金につきましては、スポーツコミッションみなまたがスポーツ大会や合宿等を誘致するための旅費やアドバイザー委託料などの経費に対する負担金です。  また、スポーツイベント等誘致推進助成金につきましては、スポーツ大会や合宿の誘致を推進するために、延べ50人以上の宿泊を伴う大会等を主催する団体等に対し交付する助成金となります。  この負担金や助成金は、施政方針でも3つ目のビジョンとして掲げておりますが、本市の強みである、優れたスポーツ資源であるエコパーク水俣を最大限に活用し、スポーツコミッションみなまたを中心に大規模なスポーツ大会や合宿等の誘致を進め、地域スポーツ団体との交流等による競技力向上や子どもたちの健全育成といった地域スポーツの振興を図ってまいります。  さらには、本市への交流人口の拡大を図ることで、宿泊や飲食、お土産といった地域経済への波及にもつながるよう、各種事業に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(牧下恭之君) 木戸理江議員。 ○(木戸理江君) この一般会計補正予算の上程については、短期間で予算編成に至るまでの努力に敬意を表します。  昨年より行われていた、市長による各地域での市政報告会や、市長選挙中の公約でもあった、これからの水俣づくりの3つのビジョンが補正予算の中にしっかり織り込まれており、より早い事業の実現が期待できます。答弁にあったように、市政が停滞しないことが直接市民サービスにつながります。私どもも、今後行われる各委員会でもその内容をしっかり精査し、スピード感を持った市政運営につなげられるよう努力していきたいと思います。  その中で、まず市公式LINE情報発信については、市のホームページとLINEが連動し現在の状況を配信されることによって、これまでパソコンなどからホームページを閲覧することが難しかった市民でも、手持ちのスマートフォンから情報を得られるようになります。以前、私も述べました防災無線での「詳しくはホームページを御覧ください」というフレーズに、パソコンを持たない市民が、「ホームページば見きりばしすっごつ」という不満は、少しは解消されるのではないかと期待します。  特に災害時は、被害状況や避難所の開設情報などが必要です。防災無線がなかなか聞き取りにくい世帯もあり、各自治会の自主防災組織での電話連絡網でも悩みが尽きませんでした。市民それぞれに、より早い情報提供が常にできるよう努力いただきたいと思います。  関連して、高齢者スマホ等普及の事業については、今後数年間、早ければ今年中にも3Gサービスの終了で、いわゆるガラケーが使えなくなり、スマートフォンに変更を余儀なくされる市民に対して、先を見据えた解決案で評価できます。例えば、先般意見が出されていた敬老祝い金などは、年齢に達した特定の市民のみへの1回きりの一時金という取り組みですが、今事業は全ての市民が一生使えるものを市が後押しをするという施策で、多くの市民へ広くサービスができ、その価値は大きいと思います。今を生きる高齢者の日々の暮らしに便利と安心を提供するサービスだと思います。  そこで、1つ質問です。  スマートフォン教室の対象者が主に高齢者というくくりですが、スマートフォンを使うのを苦手とする市民が希望すれば、誰でも一緒に学ぶことは可能でしょうか。  続いて、市公式LINE登録促進の事業については、4月23日にエコパーク水俣、道の駅のリニューアルオープンが予定されており、この取り組みはまさにタイムリーだと言えます。隣接するバラ園では、ちょうど春バラの開花する時期でもありますし、割引クーポンなどの魅力からLINEの登録者数が増加すれば、おのずと市外から本市への誘客効果も見込まれますし、市民が改めて本市の魅力を再発見し、LINEを通じてそれぞれが発信者となり、まちを盛り上げる一助となることでしょう。進行中の国との協議が形になるよう、大いに期待しています。  続いて、移住定住の事業については、マーケット調査もプロモーション動画作成にも高額な予算を投入するのですから、確実に実績につながるような制作のできる業者を選定し、その制作内容をきちんと精査し、本市も制作に積極的に関わってほしいと思います。まちの魅力を表すときに、住むときの魅力と遊びに来る魅力では表現の仕方が違ってくるはずです。UターンとIターンでも、見る年齢層でも着目点は違うと思います。本市は、みなくるバスの無償化など高齢者福祉は整ってきており、そこを魅力としてターゲットにアピールできると思いますが、子育て世代にとってはどのようなメリットがあるのかきちんと伝えられなければ、ただ美しいPR映像の制作となってしまう可能性があります。買い物、遊び場、医療、学校、保育園、就業などを含めて、子育て環境の充実をきちんとアピールできるかが肝心です。その上で、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業の移住・定住事業について、委託するアンケート調査は、対象はどこで、具体的にどのような調査を予定しているか。プロモーション動画は現状をしっかりと捉えた内容になるべく、企画段階から制作まで本市の意見が反映できるようになっているか。  まず2つお尋ねします。  続いて、お試しハウスについては、個人的に寝具は常に押し入れなどに収納してある状態なのか。だとしたら、長く利用がない場合などの管理はどうしているのかが気になります。調理器具や消耗品の備えがどの程度のものか、希望者への不安解消は極力ないほうがよいと思い、以下お尋ねします。  まず、備えつけの布団を使うことに抵抗がある人を想定して、何らかの準備は可能でしょうか。また、食器の準備はどうでしょうか。せっかく本市の施設を利用してもらうのなら、このたび新規事業を立ち上げた事業者の食器などを使ってアピールしてはと思いますが、いかがでしょうか。  続けて、「活力生まれる水俣」推進事業について、2点お尋ねします。  1点目は、スポーツコミッションみなまたについて。昨年12月に設立され、4カ月がたちましたが、その間どのような活動を行いましたか。また、令和4年度はどのような活動を予定していますか。  2点目は、大会や合宿の誘致推進ということですが、どのようなアプローチをするか考えていますか。また、現時点で問い合わせや予約は来ていますか。  2点についてお尋ねします。  エコパーク水俣を最大限に活用することをはじめとして、本市には小さいまちならではの強みがあります。市の中心部から車で30分以内のところに、すばらしい海と山があります。コロナ禍の心配はありますが、今年こそSUPの全日本選手権の開催を期待しています。また、今後、山を懸けるトレイルランやマウンテンバイクなど自転車のレース、近隣の市町村と連携したトレッキングなどにも力を注いでいただきたいと思っています。加えて、エコパーク水俣の活用の1つとして、ぜひ子どもたちが安全にスケートボードを楽しめるエリアを作ってほしいとも思います。スケートボードは御存じのとおり、オリンピックでも若者が成績を残し、スポーツとして認知度が上がっていますし、子どもたちが伸び伸びとスケートボードを楽しめる場所が、今の水俣にはありません。  エコパーク水俣が、スケーターが育つ近隣地域の先進地になってほしいと思い、今後、本市の前向きな取り組みを要望して、ここでの質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。
     中谷総務企画部長。 ○総務企画部長(中谷 衛君) 「選ばれる水俣」推進事業と「外貨を稼ぐ水俣」推進事業については、私から御答弁申し上げます。大きく分けて4つあったかと思います。  1つ目ですけれども、スマートフォン教室の対象者が高齢者だけじゃなくて、誰でも使えるのかという御質問だったかと思います。お答えいたします。  希望する市民は年齢を限定せず、どなたでも受講できます。スマートフォン教室の内容は、スマートフォンを初めて利用する人を想定したものとする予定でございます。  2問目ですけれども、こちらは「外貨を稼ぐ水俣」のプロモーション動画のお話で、そのプロモーション動画を作成する前にアンケート調査することになってるけども、対象はどこで、具体的にはどんな調査をする予定かと、そういう御質問だったと思います。  アンケート調査につきましては、水俣市から通勤圏内の九州新幹線沿線区域の若者、子育て世代を対象にインターネットを活用したウェブ調査での実施を予定しています。なお、具体的な区域や年齢及び調査内容などについては、これから計画していくことになります。  3問目ですけれども、プロモーション動画につきまして、ちゃんと市が企画から制作まできっちり対応するのか、業者に任せっ放しにならないのかと、そういう趣旨の御質問だったかと思います。  プロモーション動画につきましては、先ほどの御答弁でもお答えしましたとおり、アンケート調査で得た結果、分析で得られた知見を取り入れながら作成します。本市の考えに沿った内容で作成していただく必要がありますので、業者とは企画段階から制作まで綿密に打ち合わせや協議などを行い、市の意見をしっかり反映させながら、若者、子育て世代に共感してもらえるような動画にしていきたいと思います。  4問目ですけれども、移住定住お試しハウスの利用者についてですけども、備えつけの布団を使うのに抵抗がある人がいるんじゃないかということで、何か準備はしてないかというお話と、あと食器についてもどのように考えてるかということで、市内で新規事業を立ち上げた事業者の食器なども活用してはどうかという御提案だったかと思います。お答えいたします。  備えつけの寝具を使うことに抵抗がある利用者には、移住定住お試しハウスの利用申し込み時に、市内で寝具の貸し出しを行っている布団店を紹介し、利用していただくことを想定しています。また、食器は既に準備してありますが、議員御提案につきましてもどのような対応が可能か検討してまいります。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 本田産業建設部長。 ○産業建設部長(本田聖治君) 「活力生まれる水俣」推進事業の2回目の御質問にお答えさせていただきます。  まず、スポーツコミッションみなまたの設立後の活動及び令和4年度の活動についてお答えをいたします。  スポーツコミッションみなまたの設立後の取り組みとしましては、今年の1月12日に開催されました第46回日本ハンドボールリーグ熊本大会においては、広報活動や物産販売に係る業者との調整、主催者との大会開催に係る意見交換などを行いました。2月20日に開催されたミズノビクトリークリニックin水俣においては、準備や当日の運営補助などの支援を行っております。さらに、2月22日には公認スポーツ栄養士を招いて、市内弁当業者と連携して、新たな商品としてスポーツ弁当の開発に係る勉強会を開催したほか、2月中旬には大会や合宿など、宿泊の受け入れに係るアンケート調査を実施したところです。  3月12、13日の両日には、ドラフト杯熊本オープンソフトボール大会、同じく3月13日には第4回エコカップダブルステニス大会が開催されました。また、3月27日には第1回水俣おれんじカップジュニアソフトテニス交流大会などの大会がエコパーク水俣で開催されますので、大会主催者など関係者と連携して地域の経済振興やスポーツ振興に取り組んでまいります。  また、令和4年度においても、日本体育大学との体育・スポーツ振興に関する協定や、地元のスポーツ関係者等が持つネットワーク、マリンアクティビティーの取り組み、さらにはエコパーク水俣内で間もなくリニューアルオープンを迎える道の駅みなまたなど、活用できる資源を最大限に活用しながら、スポーツ大会、合宿等の積極的な誘致活動や、大会・合宿等の満足度向上のための受け入れ支援、地域の特色を生かした新たな商品開発や、地元競技団体等との交流事業などに取り組んでまいります。  次に、大会・合宿等誘致のアプローチ及び現時点での問い合わせや予約についてお答えします。  大会・合宿等の誘致につきましては、現在、市内のスポーツ団体等が持つネットワークを活用した誘致活動や、エコパーク水俣等で開催される大会等で開催される大会等の参加団体に対し、大会参加時に主催者や参加団体に営業活動を行っております。今後は、今年度作成した誘致用パンフレット等を活用し、主催者団体等への訪問によるアプローチなどを積極的に行っていきたいと考えております。  また、現時点での問い合わせや予約状況につきましては、例年5月に行われている全九州高等学校男子春季ソフトボール大会が令和4年度、本市で開催することが決定しており、さらに新たな大会としまして、ゴールデンウイーク中に九州管内の高校生によるソフトテニス交流大会が2件開催されますので、今後、主催者等と連携調整を行ってまいります。 ○議長(牧下恭之君) 以上で、木戸理江議員の質問は終わりました。  この際、15分間休憩します。                                   午前10時30分 休憩                                   ─────────                                   午前10時45分 開議 ○議長(牧下恭之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、岩村龍男議員に許します。   (岩村龍男君登壇) ○(岩村龍男君) 改めまして、おはようございます。自由民主党自民会派の岩村でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  新庁舎業務開始より約3カ月が経過いたします。この期間、髙岡市長をはじめ職員の皆さんには、仮庁舎からの引っ越し、新庁舎業務開始等準備等で慌ただしい時間が過ぎ去ったかと思います。特に、髙岡市長におかれましては、2月6日投票の水俣市市長選挙において、2期目への選挙戦に臨まれ、水俣市民の負託を受けられました。選挙期間中は、市長の代務者を置くことなく、公務優先の選挙戦、大変だったかと思います。改めて、おめでとうございます。  本議会の初日3月3日、髙岡市長の令和4年度施政方針及び所信を掲げられました。その内容として、希望ある水俣を築くためには、「外貨を稼ぐ水俣」「選ばれる水俣」「活力生まれる水俣」と3つのビジョンを柱とし、総合計画の各分野においても主要事業を着実に実施すると。また、今議会に提出された令和4年度一般会計予算案については、市長選直後の中、6月定例会に先送りすることなく骨格予算を編成し、補正予算で肉づけとスピード感を持った予算案に、髙岡市長を初め執行部の皆様の市政への強い意気込みを感じました。我々自民会派としても、髙岡市長の思いを受け、まずは市民の方たちが安心・安全に暮らせるまちづくり、そして財政の健全化をともに目指してまいりたいと思います。  また、髙岡市長の3つのビジョンの中に、「活力生まれる水俣」とあります。先ほど、木戸議員一般質問の答弁で内容の説明がありました。このビジョンは、エコパーク、スポーツ施設の利用やSUPの全国大会開催などが土台と考えます。令和4年4月には、エコパーク水俣敷地内に道の駅がオープン予定であります。我々自民党水俣支部の代表であります吉永県議におかれては、エコパークの整備事業について、2020年にテニスコートとフットサルの兼用コート8面のオープン、バラ園等の整備等、さまざまな整備に御尽力いただいております。また、令和4年度、本年には、野球場に新たに照明設備の設置と200名程度の観覧席の設置が計画されています。髙岡市長のビジョンの1つである、「活力生まれる水俣」の原資となることは間違いありません。  総合計画等においても、県の案件は吉永県議、国においては熊本4区から選出されております金子代議士、現金子総務大臣と髙岡市長の人脈は、国、県、市としっかりとしたパイプがあります。その人脈を大いに生かしていただき、未来に希望ある水俣、安心して暮らせる水俣づくりを、髙岡市長とともに我々自民党自民会派も頑張ってまいります。そして、市民の皆さんの声を市政に届けてまいります。  それでは、通告に従い質問いたします。  大項目1、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について。  (1)、2款総務費、1項総務管理費、13目庁舎建設費、新庁舎建設工事(第2期)他について。  ①、新庁舎第2期工事のスケジュールと工事内容はどのようになっているのか。  ②、仮庁舎の解体・撤収工事が進められているが、整備完了予定はいつか。  ③、新庁舎の業務開始から3カ月が経過するが、庁舎利用に対してハード面・ソフト面からの問題点は。また、来庁された方たちの声はどのようなものがあるか。  (2)、4款衛生費、3項簡易水道設置費、1目簡易水道設置費、簡易水道事業について。  ①、水俣市内には55団体の簡易水道組合等の運営が行われているが、具体的な世帯数と人数は。  ②、この事業概要として、「簡易水道等への指導監督及び施設整備に対する補助金交付に関わる事務」とあるが、近年の実績はどのようなものがあるのか。  以上、本壇からの質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 岩村議員の御質問に順次お答えします。  まず、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、新庁舎建設工事(第2期)他については私から、簡易水道事業については福祉環境部長から、それぞれお答えします。  初めに、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、新庁舎建設工事(第2期)他について、順次お答えします。  まず、第2期工事のスケジュールと工事内容はどのようになっているかとの御質問にお答えします。  新庁舎建設工事第2期工事につきましては、令和3年12月20日から本年11月30日までを工期としており、本年6月頃までに行う解体工事では、新館及び秋葉会館の解体を行い、あわせて4月頃から順次行う整備工事では、駐車場、駐輪場、屋外倉庫棟など整備を予定しているところです。工事竣工後は、現在分散している駐車場が新庁舎に集約されることにより、当初計画の駐車台数を確保することができますので、市民の方々の利便性は向上するものと考えております。引き続き、安全対策及びスケジュールどおりの竣工に努めてまいりますので、市民の皆様には大変御迷惑をおかけいたしますが、御理解と御協力をお願いしたいと思います。  次に、仮庁舎の解体・撤収工事が進められているが、整備完了予定はいつかとの御質問にお答えします。  仮庁舎については、現在、賃貸借の相手方である大和リースにより、建物の撤去及び舗装等の復旧の工事を行っております。整備完了は令和4年3月25日となる予定です。  次に、新庁舎の業務開始から約3カ月が経過するが、庁舎利用に関してハード面・ソフト面からの問題点は。また、来庁された方たちの声はどのようなものがあるかとの御質問にお答えします。  令和3年12月27日から業務を開始し、3カ月が経過したところですが、現在、庁内の各部署に新庁舎の評価される点や改善が必要な点についての意見を照会し、集約を終えたところです。集約した意見や来庁された市民の声の中には、サインや動線に関すること、什器等のレイアウトや使いやすさに関すること、エレベーターの場所がわかりにくいなどの御意見もいただいております。今後、必要な対応を速やかに行っていく予定です。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。   (福祉環境部長 高三潴晋君登壇) ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 次に、簡易水道事業についてお答えします。  まず、水俣市内には55団体の簡易水道組合等の運営が行われているが、具体的な世帯と人数はとの御質問についてお答えします。  令和3年4月1日時点では、給水戸数733世帯、給水人口1,652人となっております。  次に、この事業概要として、「簡易水道等への指導監督及び施設整備に対する補助金交付に関わる事務」とあるが、近年の実績はどのようなものがあるかとの御質問にお答えします。  まず、簡易水道等への指導監督については、郵送による各組合への給水人口等の現況調査を行っております。また、各組合長を対象として、水道法及び水俣市簡易水道等施設整備費補助金についての講習会を開催しておりますが、新型コロナウイルス感染症のため、令和2年度から2年間は実施できておりません。施設整備に対する補助金につきましては、過去3年間の交付実績を申し上げますと、令和元年度は申請がなくゼロ件でしたが令和2年度は3件あり、1件は羽迫下水道組合の配水池のフェンス設置及び止水栓の交換で、補助金額は62万1,000円となっております。2件目は、岩井口日当水道組合の送水管の交換で、補助金額は38万5,000円となっております。3件目は、馬渕水道組合の配水管の延伸で、補助金額は2万円となっております。  令和3年度は2件あり、1件は鶴水道組合の配水池タンクの交換で、補助金額は110万円となっております。2件目は、岩井口日当水道組合の止水栓の位置変更で、補助金額は6万4,000円となっております。なお、補助金の財源については、過疎対策事業債を充てております。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○(岩村龍男君) 答弁ありがとうございました。  新庁舎第2期工事スケジュールについては、昨年12月20日から始まっており、本年11月30日の工期で完了する。整備工事は4月頃から順次取りかかり、駐車場、駐輪場、屋外倉庫棟と進める予定である。新館、秋葉会館の解体工事は6月頃までに予定と答弁をいただきました。ぜひ工期内の整備完了をお願いしたいと思います。  そこで、まず1点、工事に関する質問ですが、第2期工事の工程は本年11月末までに整備完了予定であるが、新庁舎敷地内の舗装工事等については、第一小学校の校舎等が隣接している区域があるので、夏休み期間中の施工スケジュールは組めないのか、1点。  次に、仮庁舎の整備完了予定は今月25日とのことですので、間もなく完了すると思います。安全管理をお願いしたいと思います。  そこで質問ですが、昨年の9月議会の一般質問の中で、私が仮庁舎の跡地利用について、駐車場としての利用はできないのかと質問いたしました。そのときの答弁で、第一小学校より借地している状態である、利用については今後調整していくとの答弁をいただきました。現段階での状況はどのようになっているのか。今後については、文化会館の企画やもやい館での健康診断や催し物等の利用者に対して、駐車場として提供することが必要かと思います。その後の調整と、今後駐車場としての利用はどのようになっているのか、1点。  次に、新庁舎の利用に関して、ハード面・ソフト面から問題点、また来庁された方からの声については集約されているとのことですので、現段階での件数は何件ぐらいあるのか、またハード面については予算が必要になる案件も考えられるが、どのように対応するのか。また、ソフト面については、すぐできる案件もあると思うが、その対応はされているのか、3点。  次に、新庁舎入り口についてですが、バスまわしゼブラゾーンの標示について、わかりにくい、ちらちらすると声を聞くが、交通安全上問題はないのか、1点。  以上6点、お願いいたします。  引き続き、簡易水道組合等の利用世帯数は733世帯、1,652名の利用者との答弁をいただきました。市内全体の割合としては、7%を占める状態と理解いたしました。事業の内容としては、郵便による給水人口の現状調査と、各組合長を対象に水道法、簡易水道等施設整備費補助金についての講習会の開催が主な事業と答弁をいただきました。施設整備の補助事業についても説明をいただきましたが、毎年何らかの不具合があり、工事や部品交換等があるということです。その財源は過疎対策事業債にて対応するとのことですが、担当課において、現在の通信費、講習会費と別に、55組合の管理する設備については設置から年数が経過しており、ポンプや配管、タンク等の老朽化も考えられますので、事業予算を計上することはできないのか、1点。  次に、事業説明書の中に、中尾山簡易水道組合の施設の不具合が生じていると記載がありました。私も住民の方よりお話を聞く機会がありましたので、担当課の職員の方と現場の確認をいたしました。現在の対応と状況はどうなっているのか、1点、質問いたします。よろしくお願いします。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) では、岩村議員の2回目の御質問にお答えいたします。  私のほうからは、新庁舎建設に関する御質問のほうにお答えしたいと思います。6点ございました。  まず1点目の、敷地内の舗装工事について、安全を考慮して夏休み中にできないかという御質問でございました。敷地内の舗装工事につきましては、工事の終盤に施工する必要がありますために、9月から10月にかけて行う予定となっております。なお、工事期間中は引き続き工事関係者等と定期的に情報共有の場を設けながら、安全対策に努めてまいりたいと考えております。  2点目の、昨年9月の議員の一般質問の中で、仮庁舎跡地の利用についてということの御質問でございました。  この件に関しましては、昨年9月の議会で御質問をいただきました仮庁舎の駐車場につきましては、第一小学校の運動場の一部を借用して整備をしたものであります。今月末までに元の状態に復旧をして返還をする予定でありましたけれども、新庁舎の第2期工事による駐車場の不足が懸念されることから、教育委員会と協議を行いまして、第2期工事が完了し、駐車場不足が解消されるまで借用を継続することといたしております。また、借用期間の終了後は、元の運動場に復旧をせず駐車場の形態のまま返却することとし、その後は教育委員会が管理することとなりますけれども、具体的な運用につきましては今後検討されることとなります。  なお、仮庁舎の建物があった敷地につきましては、プレハブ庁舎の解体工事終了後、駐車場の復旧工事を行い、教育委員会に返還をいたしまして、令和4年4月以降、文化会館の駐車場として再開する予定にしております。  3点目の、新庁舎に対する意見の集約をしているということであるが、何件あったかという御質問ですが、新庁舎に対する意見の総数は209件あったところです。現在、集約を終えたところでありますけれども、重複する意見も散見されますので、今後、整理をしていきたいと考えております。  4点目の、ハード面についての予算が必要になると思うが、どのように対応するのかという御質問です。ハード面の問題の対策で予算が必要なものにつきましては、集約をいたしました意見に対する関係部署との協議を行い、対応方針について検討を行う予定としております。通常の維持管理費の中で対応が可能なものにつきましては、その都度対応していきたいと考えております。  なお、予算が必要な場合は庁内の協議を経まして、必要に応じて市議会に御説明をしながら今後進めてまいりたいと考えております。  5点目の、ソフト面について、すぐできることについては対応してるのかという御質問であります。ソフト面につきましても、これは集約をした意見を整理しているところでありますけれども、それと並行しながら、対応可能なものに関しましては順次対応をしているところであります。  最後、6点目の、新庁舎入り口のバスまわしのゼブラゾーンの標示、これはちょっと見にくいのではないかという問題、安全上の問題はないかという御質問でございます。  このゼブラゾーンを含みます新庁舎入り口の標示につきましては、関係機関と協議をして決定をした経緯がございますので、現在のところ、安全上の問題はないとして考えております。  以上です。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 私のほうからは、簡易水道事業についての御質問が2件ございましたので、順次回答申し上げます。  まず、55組合、老朽化も進んでいるようだと、事業予算計上することはできないかという御質問でございました。  簡易水道等施設整備費補助金につきましては、事前に組合から相談を受け、現地の状況と事業計画を確認し、事業費を算出した上で予算を計上しております。  また、中尾山簡易水道組合の現在の対応と状況はという御質問でございます。  中尾山簡易水道組合の給水施設につきましては、平成9年にボーリングを行い、水中ポンプを設置して、地下約150メートル地点から給水する深井戸となっております。不具合の状況としましては、令和3年12月31日にポンプが過負荷を起こして破損し、給水の停止となったものです。このため、令和4年1月4日から現在まで、上下水道局から水の供給を受け、組合、都市計画課及び環境課共同で、主に月曜日、水曜日、金曜日に給水作業を実施し、生活用水を確保しております。なお、水源の水質悪化が疑われたため、水質検査を実施したところ、水道法の基準を超過していることが判明したため、現在、原因を調査中です。 ○議長(牧下恭之君) 岩村龍男議員。 ○(岩村龍男君) 答弁ありがとうございました。  まず、新庁舎の件なんですが、敷地内の舗装工事については全体的な工程上、夏休み期間中の整備のスケジュールは難しいとの答弁をいただきました。安全対策等は基本ですが、学校の授業と、また近隣の環境面に対して御配慮いただいて、工事関係者の定例会議等において周知をお願いしたいと思います。  次に、仮庁舎の跡地利用についてですが、ぜひ駐車場として使用できるよう調整をお願いしたいと思います。駐車場のスペースが取れることにより、さまざまな事業や企画に市民の方たちが積極的に参加いただき、関わることによって、元気なまちづくりにつながると思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、新庁舎への意見や問題点については209件、集約作業中とのことです。この件数が多いか少ないかは微妙なところですが、市民の皆さんの目線、職員の方たちの目線で、よりよい改善、対策ができるように検討していただき、結果を期待しております。私も新庁舎建替等対策委員を務めておりますので、ともに頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。また、予算が必要である案件については、議会にもその都度情報の提供をいただき、スピード感のある対応ができるよう頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、新庁舎入り口のゼブラゾーンについては、関係機関と協議も行い、安全上、現時点では問題はないと答弁をいただきました。しばらくの間、注視していきたいと思います。答弁、本当にありがとうございます。
     市民の皆さんも、新庁舎に関しては注目し、関心度も高いと思います。新庁舎の業務が始まり、これで完成と思われている市民の方たちが多いと思われます。また、よく聞く声が、「駐車場は狭かね」という声です。恐らく、第1期工事で新庁舎工事は完成していると思われている方が多いかと思われます。  そこで1点質問です。新庁舎の第2期工事の整備内容及び進捗状況や完全完成予想図面や写真等にて広く周知することはできないのか、1点。  簡易水道の質問になります。  簡易水道等施設整備については、55団体、733世帯、1,652名の日常生活の生活水の確保が関わっています。市民の安心・安全な暮らしを守るために、担当課においては、市民の方たちに寄り添い、敏速かつ適切な対応をお願いしたい。  2点目ですが、今回の中尾山簡易水道組合の世帯数は10世帯の給水と、中尾山公園の給水が関わっていると思われます。現状の給水作業は、週3回から4回行われているとのことだが、人が生きていく上では、水道は日常生活に必要不可欠です。簡易水道施設の早急な復旧事業を行うことが必要であり、補助金等の予算措置を早急に対応することで、住民の方たちが一日でも早く安心して暮らせることになります。  そこで、2点質問いたします。  今回の中尾山簡易水道組合施設の復旧事業の補助金等の予算措置はできないのか。  また、ほかの54団体についても同様な不具合が発生する可能性が十分想定されるが、対応はできるのか。  以上2点、質問いたします。よろしくお願いします。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 岩村議員3回目の新庁舎に関する御質問にお答えいたします。  1期工事で工事が完了したと思われてる市民の方もいらっしゃるということで、今回、2期工事の進捗状況などを市民の方々に周知したらどうかという御質問でございました。  第2期工事の内容及び進捗につきましては、1月号及び2月号の市報で、市民の皆様方には周知をしてるところでありますけれども、今後も適宜、市報や市のホームページ、そして庁舎1階の市民交流フロアでの掲示など、図や写真などを用いまして、わかりやすくお知らせをしてまいりたいと考えております。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 簡易水道のことでございます。  中尾山簡易水道につきましての補助金等の予算措置につきまして、またほかの団体につきましても同様のことが発生する可能性があるということで、適切に対応するのかどうかという御質問でございました。  中尾山簡易水道組合の復旧事業については、組合の事業方針が決定し、概算事業費が算出された時点で中身を精査し、必要な補助金の予算計上を考えております。  水道は、生活に必要不可欠な基本インフラであり、清潔で衛生的な生活環境を保持するためにも、可能な限り早急な対応をしたいと考えておりますので、ほかの水道組合に不具合が発生した場合も同様に対応してまいります。 ○議長(牧下恭之君) 以上で、岩村龍男議員の質問は終わりました。  この際、午後1時30分まで休憩します。                                   午前11時13分 休憩                                   ─────────                                   午後1時30分 開議 ○議長(牧下恭之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、田中睦議員に許します。   (田中睦君登壇) ○(田中 睦君) こんにちは。無限21の田中睦です。  3月定例会が、新型コロナウイルス感染症の影響で流会となり、臨時会となりました。定例会でないため、提出議案に対する質問しかできず、市長の施政方針に対する質問ができません。  そこで、市長の施政方針に対する感想を、まず述べたいと思います。  4年間の実績を強調したいのはわかりますが、歴代市長やそのときの職員への敬意が感じられないのが残念です。新庁舎が建ちました。国の補助を獲得するために大変な努力をしたのは、前西田市長と当時の職員で、庁舎が現在の場所に建設されることに反対し、足を引っ張ったのは、髙岡市長、あなたではないですか。それを自覚しておられるからこそ、実績の中に新庁舎建設のことが入ってこなかったということなのだろうというふうに思います。  また、選挙戦についても触れられました。その中に、批判の声を切り捨てる姿勢が見られました。批判は市民からの注文であり、こうしてほしいという市民の願望、希望でもあります。水俣市のトップである市長には、批判の声を切り捨てるのではなく、真摯に聞こうとする謙虚さと度量の大きさをもって、今後、市政運営に当たられることを強く願っております。  今回は、通常の一般質問とは違いますが、このような形で質問できるように御尽力いただいた、いろいろ工夫をしていただいたことに対しては感謝をいたします。そのことを前向きに捉えて、以下質問いたします。  最初に、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算についてお尋ねします。  (1)、2款総務費、1項総務管理費、7目交通対策費について、予算書55ページです。  ①、地域の公共交通を維持するための補助金の推移はどうなっているか。地方バス路線維持、肥薩おれんじ鉄道、みなくるバス、乗合タクシー、それぞれどうなっているかお尋ねします。  ②、今後も一般財源から支出される補助金の増額が予想されますが、地域交通の維持に向けての見通しと対策について、どう考えておられるのかお尋ねします。  次は、新型コロナウイルスワクチン接種について、予算書88ページから90ページです。  ①、3月に入り、全国各地で5歳から11歳までの子どもたちへのワクチン接種が始まりました。本市では、5歳から11歳の小児へのワクチン接種計画はどうなっていますか。  ②、予算書90ページにある予防接種救済給付金について質問します。  ア、予防接種救済給付金とは何か。また、誰を救済するのかお尋ねします。  イ、予防接種救済給付金の額が、本年度令和3年度予算では9万5,000円だったのが、来年度予算では4,400万円に増えた理由は何でしょうか。  2、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について質問します。  (1)、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業についてお尋ねします。予算書17ページ、26ページです。  ①、「外貨を稼ぐ」とはどういう意味で、狙いは何か。  ②、市場開拓チャレンジ支援事業について、県下他市の事例にはどのようなものがあるか。  ③、現在、水俣市に住んで市外に働きに出ている人は何人いるのでしょうか。  ④、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業の目標設置はどうなっているのでしょうか。  最後に、「選ばれる水俣」推進事業についてお尋ねします。予算書17ページです。  ①、高齢者スマホ等普及事業の携帯通信端末普及促進事業補助金について。  ア、現在、65歳以上の方のスマホ・タブレットの普及率はどれだけでしょうか。  イ、スマホやタブレットを購入する際の助成が不適切に行われないようにする方策はどうなっていますか。  以上、本壇からの質問を終わります。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 田中議員の質問に順次お答えします。  まず、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、交通対策費については総務企画部長から、新型コロナウイルスワクチン接種事業については福祉環境部長から、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業については私から、「選ばれる水俣」推進事業については総務企画部長からそれぞれお答えします。 ○議長(牧下恭之君) 議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、交通対策費について答弁を求めます。  中谷総務企画部長。   (総務企画部長 中谷衛君登壇) ○総務企画部長(中谷 衛君) 初めに、議第13号令和4年度水俣市一般会計予算について、交通対策費について、順次お答えします。  まず、地域の公共交通を維持するための補助金の推移は、地方バス路線維持、肥薩おれんじ鉄道、みなくるバス、乗合タクシー、それぞれどうなっているかとの御質問についてお答えします。  みなくるバスを含む地方バス路線の運行経費の補助として、平成30年度7,909万円、平成31年度8,123万円、令和2年度8,817万円を支給しております。また、肥薩おれんじ鉄道への運営補助として、平成30年度1,080万円、平成31年度771万円、令和2年度931万円を補助しています。乗合タクシーへの運行補助として、平成30年度1,032万円、平成31年度1,023万円、令和2年度1,000万円を支給しています。  次に、今後も補助金の増額が予想されるが、地域交通の維持に向けての見通しと対策について、どう考えているかとの御質問についてお答えします。  現在、人口減少によって公共交通の需要も減少しておりますが、今後、高齢化が進み、運転免許証の自主返納者数が増えることなども予測されるため、将来にわたって公共交通サービスを維持していく必要があります。また、利用者が低迷している中で、地域交通を維持すれば赤字補填のための補助金の増加を招く懸念があります。しかしながら、人口減少により市の財政規模が縮小していくと見込まれる中で、補助金を増やしていくことは現実的には難しいので、公共交通サービスの効率化を図っていくことが重要です。  このため、令和2年3月に策定した第2期水俣市地域公共交通網形成計画に基づき、本年1月4日にみなくるバス及び乗合タクシーの路線の見直しを実施しました。また、令和4年度予算ではオンデマンド乗合タクシー実証事業の経費を計上しており、便利で効率的な公共交通網の確立につなげていきたいと考えております。また、肥薩おれんじ鉄道については、自律的で持続可能な経営を行っていくため、収支改善などに向けた今後5年間の中期経営計画を現在策定中であると聞いております。 ○議長(牧下恭之君) 次に、新型コロナウイルスワクチン接種事業について答弁を求めます。  高三潴福祉環境部長。   (福祉環境部長 高三潴晋君登壇) ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 次に、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、順次お答えします。  まず、5歳から11歳の小児の接種についての計画はどうなっているのかとの御質問にお答えします。  5歳から11歳の小児接種については、接種の時期を3期に分け、それぞれに接種券の発送日、予約期間及び接種期間を設けています。第1期は令和4年3月末時点で小学3年生から小学5年生までの方を対象に、3月10日に接種券等を発送しました。予約期間は3月14日から23日までとし、3月28日から接種を開始します。第2期は令和4年3月末時点で5歳から小学2年生までの方を対象に、3月30日に接種券等を発送します。予約期間は、4月4日から13日までとし、4月18日から接種を開始します。第3期は、第1期及び第2期で未接種の方を対象とします。予約期間は、4月18日から27日までとし、5月9日から接種を開始します。接種は個別接種のみとし、水俣市立総合医療センターを含む6医療機関で実施します。  次に、予防接種救済給付金についてです。  予防接種救済給付金とは何か、誰を救済するのかとの御質問にお答えをします。  予防接種救済給付金とは、予防接種法に基づく予防接種を受けられた方に健康被害が生じた場合、その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚生労働大臣が認定したとき、市町村から健康被害を受けた方、またはその遺族等に給付するものです。新型コロナワクチンは、本来、安心・安全に接種できるものです。接種の副反応による健康被害の発生は極めてまれですが、完全に否定できないものであるため、接種を受けたことによる健康被害と認められた場合に給付されるものです。  次に、令和3年度は9万5,000円だった予算が4,400万円に増えた理由は何かとの御質問にお答えします。  令和3年度は、予防接種救済給付金のうち、医療費及び医療手当を計上しておりました。令和4年度は、医療費、医療手当に加え、重篤なケースが生じた場合の経費を計上しています。 ○議長(牧下恭之君) 田中睦議員。 ○(田中 睦君) 地方バス路線維持のための補助金については、約8,000万円から令和2年度が9,000万円近くになり、令和4年度予算額は1億円を超える額になっています。おれんじ鉄道への運営補助額は、平成31年度が771万円と少なくなっていますが、ほかの年は約1,000万円前後で推移しているようです。しかし、令和4年度の予算は1,500万円を超えています。乗合タクシー運行補助は1,000万円程度で推移していることがわかりました。私も第2期水俣市地域公共交通網形成計画を見ました。その中の地域公共交通の果たすべき役割の1つに、高齢者等の交通弱者にとっても利用しやすい公共交通環境を確保、維持する役割というのがあります。同時に、課題については公共交通の維持に向けた収支の改善として、バスに関しては市の財政負担額を抑制するために、市民ニーズに合わせて減便や運行ルートの縮小、車両の小型化などを検討するとも書かれています。乗合タクシーについても、2020年のこの形成計画に運行形態見直しの検討の中で、デマンド型運行が出てきています。令和4年度、来年度の補正予算では、デマンドをさらに進化させてオンデマンド、つまり住民の要求に応じた形の乗合タクシーの実証実験経費が出されています。  2点質問します。  1つは、肥薩おれんじ鉄道についてです。当初予算の事業説明調書23ページに、利用促進事業を行い利用者回復が見られたとあります。利用者回復は、どの程度あったのでしょうか。  もう1点は、オンデマンドタクシーについてです。オンデマンドタクシーと、現在運行されている乗合タクシーとの違い、例えば運行ルートや時刻表などで違いがあると思うわけですが、その違いはなんでしょうか。  次は、コロナワクチン接種についてのお尋ねです。小さな子どもたちへのコロナワクチン接種については、コロナウイルスの感染リスクよりワクチン接種のリスクのほうが高いと、安全性への疑問を持って心配する声もあります。ワクチン接種については、接種に際しては十分なインフォームド・コンセントを図っていくことが大切です。市としての、小児へのワクチン接種についての基本的な姿勢をお聞かせください。接種を推進しようとするのか、あくまでも子ども本人や保護者の意思を第一に考えるのかという点についてです。  これが1つ目の質問です。  次に、ワクチン接種のメリット、デメリットについて、保護者へ理解してもらう必要があります。安全性について心配する声もありますので、情報提供をしっかりしてほしいと思います。どういう方法を取られますか。  文科省、厚労省からの事務連絡文書があります。子どもたちへの接種についての、学校等における考え方及び留意点というものです。それによると、ワクチン接種を受ける際、場合によっては出席停止として欠席とはしないなどの柔軟な取り扱いも可能としています。また、副反応が出た場合も出席停止とできます。さらに、差別やいじめ等の防止についても示してあります。学校等においては、ワクチン接種は強制ではないこと、周囲に強制してはいけないことなどがあり、これは厚労省が出しているリーフレットにも書かれています。  3つ目の質問として、学校での集団接種についてお尋ねします。  文科省も言っているように、集団接種では個人の意向が必ずしも尊重されず、同調圧力を生みがちである。また、接種後の対応が難しいといったことから、現時点では集団接種は勧めないと述べています。私も同じように、学校でのワクチンの集団接種はすべきではないと思っていますが、市の考えはどうでしょうか、お尋ねします。 ○議長(牧下恭之君) 答弁を求めます。  中谷総務企画部長。 ○総務企画部長(中谷 衛君) 私からは、公共交通のほうについて御回答申し上げます。  2つあったと思いますが、1つ目ですけれども、肥薩おれんじ鉄道の利用促進事業で利用者が回復したとあるが、どのくらい回復したのかというお話だったと思います。お答えいたします。  肥薩おれんじ鉄道の利用促進のため、熊本県側としては、本市をはじめ熊本県八代市、芦北町津奈木町の沿線自治体で組織する肥薩おれんじ鉄道沿線活性化協議会において、令和3年度は団体利用や貸し切り利用料金が割り引きとなる事業などを行っております。令和3年4月から11月までの利用者数は66万9,000人であり、前年同時期に比べて11万2,000人の増加と聞いております。  2問目ですけれども、オンデマンド乗合タクシーと乗合タクシーの違いについてという御質問でした。お答えいたします。  現在の本市における乗合タクシーの運行方法は、バスと同じように決められた路線上を決められた時刻どおりに各停留所を回るものです。毎週火曜日に運行する市木線のように、決まった曜日にバスと同様に運行する路線定期運行と、大迫・牧ノ内線のように、運行日は毎週月曜日で、利用日の前日までに予約を受けた場合のみ運行する路線不定期運行の2種類があります。一方で、次年度に実証事業を実施予定のオンデマンド乗合タクシーについては、路線不定期運行と同様に、例えば毎週月曜日など特定の曜日に予約を受けた場合のみ運行する予定であり、利用日の前日までに予約していただくことになります。  経路につきましては、さらなる利便性向上のため、利用者の玄関先まで迎えに行くことを想定しています。玄関先からどの停留所まで運行するかにつきましては、例えば東部の集落地から葛彩館まで運行して、そこから市街地まではみなくるバスに乗り換えてもらう方式や、医療センター、エムズシティなど、中心市街地の施設の停留所まで運行する方式など、さまざまな方式が考えられます。利便性とコストのバランスを考慮しながら適切な運行方式を、今後の実証事業の中で検討してまいります。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 新型コロナウイルスワクチン接種に係ります市の姿勢についてお尋ねをいただきました。  まず、小児への接種のことについてでございます。小児への接種については、これまでの12歳以上の接種とは異なり、保護者の方が感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について、正しい知識を持っていただいた上で接種を御判断いただきたいと考えております。
     また、次の質問でございます、その場合の保護者への情報提供はどのようにするのかというお尋ねでございました。  新型コロナワクチンの効果や安全性については、厚生労働省が作成した新型コロナワクチン接種についてのお知らせというリーフレットがあります。対象者の方へ接種券を送付する際に、このリーフレットを同封するとともに、市のホームページにも掲載し、情報提供をします。  3点目の質問は、学校でのというふうなことでございました。接種に関わりますので、私のほうから御答弁をさせていただきます。  国は、小児へのワクチン接種を学校集団接種によって行うことは、現時点では推奨するものではないとしております。本市としましても、水俣市芦北郡の医師会と協議を行い、医療機関での個別接種で実施すると判断しているため、学校での集団接種は実施をいたしません。 ○議長(牧下恭之君) 田中睦議員。 ○(田中 睦君) 公共交通について、人口減と高齢化が進む中、公共交通の利用者が減少し、交通網維持のための補助金はこれからも増えていくばかりだと考えられます。サービス低下にならず、補助金の増加を抑えるということを両立させることは、大変難しい課題だと思います。形成計画に示してある2024年目標値に近づけるよう、住民ニーズを把握しながら知恵を絞って取り組んでいただきたいと思います。  ただ、このように過疎化が進む自治体にとっては容易なことではないと思います。もう既に要請はしておられることとは思いますが、今後も他の自治体と一緒になって、国からの補助、交付金の増額を強く求めていってほしいということを要望しておきます。  次に、ワクチン接種について1つだけお尋ねをします。  来年度予算で急に9万5,000円から4,400万円というふうに増えたのは、コロナワクチン接種による重篤な健康被害が出た場合に備えたものというふうに考えていいでしょうか。 ○議長(牧下恭之君) 高三潴福祉環境部長。 ○福祉環境部長(高三潴 晋君) 田中議員、3回目の御質問でございます。  さきに答弁しましたように、新型コロナワクチンは本来、安心・安全に接種できるものです。接種の副反応による健康被害の発生は極めてまれですが、完全に否定できないものです。接種を受けたことによる健康被害の中でも、重篤なケースに備えた経費でございます。 ○議長(牧下恭之君) 次に、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について答弁を求めます。  髙岡市長。   (市長 髙岡利治君登壇) ○市長(髙岡利治君) 次に、議第27号令和4年度水俣市一般会計補正予算第1号について、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について、順次お答えします。  まず、「外貨を稼ぐ」とはどういう意味で、狙いは何かとの御質問にお答えします。  「外貨を稼ぐ水俣」は、人口減少が進み、水俣市内の経済規模が小さくなっていく中で、市外の所得や売上げ、つまり外貨の獲得により市民の生活を豊かにすることを目指すものです。獲得された外貨が市内で消費されれば、市内事業者の売り上げが増えて次の成長につながります。  外貨の稼ぎ方には2種類ございます。  1つ目は、市外で稼いでいる人に水俣市民になっていただくことです。例えば、水俣出身で就職のために市外に引っ越してしまった人の中には、仕事が続けられるのであれば生まれ故郷の水俣に戻りたいと思ってる人が少なからずいると考えます。本市には、九州新幹線や南九州西回り自動車道などの恵まれた交通インフラがございます。この人たちが市外で仕事を続けながら水俣に転入していただくために、新幹線等の通勤定期代の補助金や、住宅取得の補助金等の支援を行ってまいります。  外貨の稼ぎ方の2つ目は、水俣市内の事業者が市外で売り上げを上げることです。水俣市内には、市外でも通用するすばらしい商品やサービスを生み出してる事業者がたくさんおられます。こうした事業者が市外の市場を開拓したり、顧客を獲得したりすることを支援するため、市場開拓チャレンジ補助金を創設いたしました。  次に、市場開拓チャレンジ支援事業について、県下他市の事例はどのようなものがあるかとの御質問にお答えします。  本市を含む県内の自治体においては、販路開拓のためのイベント参加や商談会、展示会への出展に関する補助制度を有している例はありますが、今回の事業のように、地域の事業者が地域外に支店や営業所を設置して市場開拓を行う際の支援制度は見受けられず、本市独自の制度であるものと考えます。  次に、現在、水俣市に住んでいる、市外に働きに出ている人の数は何人かとの御質問にお答えします。最新の情報として、国が公表している平成27年国勢調査によると、本市在住の方で市外で働いている方は1,443人です。  次に、本事業による目標設定はどうなっているかとの御質問にお答えします。  「外貨を稼ぐ水俣」推進事業のうち、転入者支援については年間20人程度の転入を目標として設定しております。また、事業者支援については、市外に支店等を開設する事業者が2件、外貨獲得につながる新規事業や新規商品開発を行う事業者が2件を年間目標としています。 ○議長(牧下恭之君) 次に、「選ばれる水俣」推進事業について答弁を求めます。  中谷総務企画部長。   (総務企画部長 中谷衛君登壇) ○総務企画部長(中谷 衛君) 次に、「選ばれる水俣」推進事業について、順次お答えします。  まず、高齢者スマホ等普及事業の携帯通信端末普及促進事業補助金について、現在65歳以上の方のスマホ・タブレットの普及率はどれだけかとの御質問にお答えします。  スマホやタブレットの普及状況について、市独自の調査データなどはありませんでしたので、総務省が発行している情報通信白書令和3年版に記載された端末の種類ごと、年代別の利用状況のデータでお答えします。  65歳以上という区分はありませんでしたが、60歳以上の方のスマホの利用状況は、81.0%、タブレットの利用状況は26.0%とされています。  次に、購入助成が不適切に行われないようにする方策はどうなっているかとの御質問にお答えします。  本事業は、内閣府のデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用することを前提に予算化したところであり、現在、国との協議を進めております。当初、高齢者のスマホ等購入への補助を想定しておりましたが、国との事前協議の結果を踏まえ、交付金の趣旨、使途の制限などに照らし、事業内容を見直して申請しました。具体的には、スマホなどを購入した高齢者が周囲のスマホ未経験者に対して、その便利さ、楽しさ、手軽さを広める活動経費を補助することとしています。この補助が不適切に使用されないよう、スマホなどを普及するためにどのような活動を誰に対して行ったのか、幾ら経費がかかったのかなどの内容をきちんと確認した上で補助決定を行うことといたします。 ○議長(牧下恭之君) 田中睦議員。 ○(田中 睦君) 「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について申し上げます。  本来、外貨とは外国の貨幣という意味で、外貨を稼ぐとは輸出等で自国以外の他国の貨幣を獲得することで、そのことになぞらえて表現しておられるのだと思いますが、多少違和感を持ったところです。水俣市外で収入を得ている人に、水俣に住んでもらうことで、多分にUターンを意識した事業だと捉えました。そのように話をされました。転入してもらうために、通勤代や住宅取得の補助を行うということも1つの手だてとは思いますが、やはりそれ以上に水俣に住みたいと思わせるようにすること。例えば、一番大きな問題だと思うんですが、働く場をどうつくるか、そこら辺が重要になってくるのではないかと思います。  市場開拓チャレンジ支援事業について、当初の事業説明調書に、「市内事業所が市外に拠点を置いて事業を拡大し」とあるので、最初は私の勘違いだったと思います。市外に拠点を置くことを、市外に拠点を移すことというふうに思ってしまいました。水俣にある、市内にある事業所が市外に拠点を置くことで、過疎化を助長するのではないかと心配しましたが、そういうことではないということを1つ確認させてください。  市外に拠点を置くということですが、拠点を置いた土地では、市外での雇用は生まれると思いますが、市外に新たな支店や営業所を置くことが水俣市民の雇用拡大にどうつながるのか、ここら辺の説明をしていただきたいと思います。  もう1つ、お尋ねをします。本事業の目標設定に対する答弁で、転入者については年間20人程度、事業者支援についても、市外にも拠点を置く事業者が2件、新規事業や商品開発が2件と、具体的な数字を上げられました。  もう1つ、外貨獲得の目標金額については、どれほどに目標を置いておられるのかお尋ねをします。  続いて、高齢者スマホ等普及事業補助金についてです。  高齢者スマホ等普及事業の補助金については、当初、補正予算説明調書には、高齢者を対象としたスマホ・タブレット購入費の助成として上限2万円と書かれていました。500人分の1,000万円ということなのでしょう。それで、そういう助成の仕方では不適切な申請の例が出るのではないかと思って質問をしたわけですが、昨日付でどうも事業の見直しを行った、その修正版といいますか、それが出されていましたので、ちょっと戸惑っているところです。  当初の事業計画によると、例えば私のようなじいちゃんが、まだスマホを持っていなくて、これから、もう自分で使うつもりはないと。ところが、孫がスマホを欲しがったので、じいちゃんが自分名義で買った形にして2万円の補助を受けようとする、そういうことがちょっと不適切な例になるのではないかと思って質問を考えていましたが、意味がなくなったようです。事業内容の見直しをしているということで、今のような質問はもうする必要がなくなったと思ってるところですが、ただ、事業内容が確定していないまま予算案が出されたわけで、なぜこういうことになったのか、その経緯といいますか、それを説明願いたい。  次に、スマホ等の計画が変わって、スマホ等の普及活動への補助をするということですが、活動内容の確認はどういう形でされるのか。申請書類などを作って、その提出を求められるのか、それから普及活動への補助として1,000万円も必要なのかという疑問が生じました。  以上。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 私からは、「外貨を稼ぐ水俣」推進事業について、まず市内事業者が市外への転出をすることを促すものではないのかどうかということと、雇用拡大につながるのかということですが、先ほどお答えしましたとおり、本事業は市内に本社、本店を置く事業者が市外に支店や営業所を設置して市場開拓を行うことを支援するものであり、事業者の市外転出を促すものではございません。本事業の趣旨は、需要も限られている市内において、市内事業者がお互いにパイを取り合って疲弊するのではなく、本市に根を張ったまま、より需要が見込める市外に市場を開拓していただくことで、市内事業者の事業拡大と市外需要の獲得を促進することを第一の目的としています。また、本事業が市内の雇用拡大にどうつながるかにつきましては、市内事業者の方々に本事業を活用していただくことで、市外需要の獲得、事業の拡大、そして雇用機会の拡大へという好循環が生まれることを期待するものです。  また、外貨獲得についての目標金額設定はという御質問ですが、事業支援に係る外貨獲得の目標金額につきましては、制度を利用する事業者の事業規模や事業の内容によって、事業者ごとの売り上げや利益に幅があることが予想されるために、設定はしておりません。 ○議長(牧下恭之君) 中谷総務企画部長。 ○総務企画部長(中谷 衛君) 私からは、高齢者スマホ等普及事業の内容について、3点御質問があったかと思います。  1点目は、事業内容が確定しないまま予算に計上されてしまったというのはどのような事情かという御質問でした。お答えいたします。  新たに創設された国や県の補助金、交付金などについては、市の予算を調製する時点では交付条件等の詳細が明らかでない場合が一般的でございます。こうした補助金などを財源とする事業を実施しようとする場合には、その時点で知り得る情報をもとに予算化することが通例でございます。  御指摘の事業については、国の新たな政策であるデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して実施するものですが、市議会に予算案をお示しした2月17日の時点では、当該交付金の制度の詳細が明らかにされていなかったことから、その時点で知り得る情報をもとに事業を設計し予算を調製したものです。その後、国との事前協議などで得られた情報を踏まえ、事業設計の見直しを行っております。  2点目ですが、スマホ等の普及に向けた市民の活動について、それを補助するというときに、それをどのように確認するのかという御質問でした。お答えいたします。  申請受け付けに当たっては、スマホ普及に関わる活動実績の報告や書類の添付など、事業の成果を確認する手続を定めることとしています。会計規則などに定めるとおり、適切な書類の提出を求め、実施状況を把握してまいります。  あと3点目が、これは事前に御通告はなかったんですけども、1,000万円も必要かという御質問がありましたのでお答えいたしますけれども、さきの御質問でもお答えしたとおり、水俣市の高齢化率は4割でして、あと総務省の統計にもありましたとおり、高齢者でスマホを使っていない人が2割いますということですので、スマホを使ってない方は相当数いらっしゃるということですので、その方たちに普及促進を図ろうと思いますとそれなりの事業規模になってくるということを御理解いただければと思います。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 田中睦議員。 ○(田中 睦君) 事業者支援の外貨獲得額については、目標額は設定していないということですが、事業の効果を評価するためには、目標金額の設定などの評価基準が必要だと思います。事業の効果を評価する方法としては、どのようなことを考えておられるのでしょうか。  それから、高齢者のスマホの利用促進に関する質問です。国の交付金を使った事業をしようとしたけれども、当初考えていた事業が交付金の趣旨に合わないということで、現在、事業の見直しをしているということだと思います。新しい事業を起こして予算をつけるには、やはり実態の分析があって、現状を把握して市民生活をそれより、よりよくしていくという事業の目的や内容を緻密に練り上げていくことが必要ではないんでしょうか。ふだんそういうふうにして計画を立てておられるものと思っております。  ところが、今回の高齢者スマホ等普及事業については、高齢者がどれだけスマホ等を活用しているのかといったような調査というのは、水俣では行っていないということ。つまり、実態からの出発ではなくて、交付金活用というのが最初にあって、それにあわせて事業を考えた結果がこういう事態といいますか、ことになっているのではないかというふうに思います。  市長2期目の新しいビジョンとして打ち出された三本柱の1つです。例えて言えば、オーナーシェフが新しいセットメニューを考案して出されたものの、その中の料理の1つが生煮え状態だったということです。これでは、試食もできない。審査のしようがないです。もう一度、このメニューを見直して提出されてはどうでしょうか。 ○議長(牧下恭之君) 髙岡市長。 ○市長(髙岡利治君) 外貨を獲得する事業についてですが、事業の効果を評価する手法は何か考えているかという御質問です。  外貨獲得のための支援制度を利用した事業者については、事業終了後も追跡調査を行って、どの程度の外貨が獲得できたのかを把握する手法を現在検討しているところです。 ○議長(牧下恭之君) 中谷総務企画部長。 ○総務企画部長(中谷 衛君) 先ほどの、スマホ等普及事業について、事業が生煮えで、予算を見直して提出すべきじゃないかという御質問でございました。  まず前提といたしまして、今回、予算の議決対象になっております予算書については、何ら変更してございません。議会の議決が必要な部分については、何ら変更してございません。  今回、議会での議論の参考のために御提出しております予算事業説明調書につきましては、先ほど御説明しましたとおり、2月17日の時点で知り得る限りの情報を我々で検討した上で、予算を調整して提出しておりまして、その後の、国との協議で修正がございましたので、修正内容を反映したものを議員の皆様に差し替えとしてお届けしてるところでございます。  議員御指摘のとおり、できる限り正確な見積りを予算の中でしてくるってのはそのとおりだと思いますけれども、我々としては合理的に、その時点で見積もれるものをきちんと予算化して議会にお示しするということが、我々の説明責任の果たし方であろうというふうに思っております。逆に、確定したものしか予算に計上しないということでございますと、令和4年度の歳入歳出の見積りを市民の方にお示しするという説明責任を果たすことができませんので、何回も確定するたびに更正予算をつくることになってしまいます。それでは市民の皆様に、今後1年間、水俣市が何にお金を使って、どういう歳入を得るのかという見通しを示すことができませんので、それはやはり我々の説明責任の果たし方としては適切じゃないと思います。予算を調製する時点で知り得る情報をできる限り見積もった上で、できる限りの正確な予算を御提出するということが、我々としてやるべきことだと思っていますので、議員御指摘のとおり、できる限り正確に見積もれるように、これまでも対応してまいりましたし、これからもしていきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(牧下恭之君) 以上で、田中睦議員の質問は終わりました。  これで本日の一般質問の日程を終了します。  次の本会議は明16日に開き、一般質問を行います。  なお、議事の都合により、明日の本会議は、午前9時30分に繰り上げて開きます。  本日はこれで散会します。                                   午後2時23分 散会...